友禅技法を用いた染色作品。きんしんさんの看板のある建物の近くには商売繁盛の象徴である招き猫や、外出中の職員と思われる姿があります。金沢一の繁華街である片町では、並ぶ車両や屋上ビアガーデン、老若男女が渡るスクランブル交差点がその象徴と言えます。長友さんの作品の特徴である白い輪郭線によるイラスト調の筆致と穏やかな色使いで、「繁栄」を意味する市松模様が街のさらなる発展を願っているようです。長友さん曰く、「老若男女の人々を描き込んでいるので、きんしんさんにいらっしゃる方が、自分を探すように見てもらえたら」。地元に愛され、120年以上の歴史があるきんしんさんに贈る作品の中に、あの頃の「あなた」、そしてともに成長してきた今の「あなた」の姿を探してみてください。
(設置日:2022年3月17日)
タイトル:片町市松商店街文様
染色作品
素材:布・パネル
●金沢信用金庫 片町出張所
創業1908年の地域密着型金融。
皆様への変わらぬ感謝の気持ちを胸に、地域の皆様とともに歩んでまいります。
http://www.shinkin.co.jp/kanazawa/
●長友由紀(Nagatomo Yuki)
神奈川県生まれ、東京藝術大学 美術研究科工芸専攻染織領域修了、金沢卯辰山工芸工房修了。
友禅染めによる、現代の人の暮らしを記録する作品を制作。
市井の人々が働き、学び、遊ぶ姿を伝統技法で染め描くことで、伝統と現代の共存を目指している。
https://www.yukinagatomo.com/